ちはやふる 結び を観てきた感想
劇場でちはやふる 上の句/下の句 を観てきているので、
当然のごとく続編「結び」を
新宿TOHOシネマズにて鑑賞して参りました。
開始15分ほどでガッカリする場面があり、
しばらく「早く終わんないかな」という気分で観ておりましたが
がんばって、なんとか耐えました。
上手く褒める事ができればいいのですが
褒める文章ほど難しく、
なんでも、けなす方向の文章の方が書くのは簡単で
気付けばどんどんマイナスな事ばかり書きなぐりそう。よくないですね。
さて、どうブログに収めるか悩みどころ。
褒めるボキャブラリーがマジで貧困なのはブロガーとして致命的ですが
とりあえず、なんとか褒めから。
主演の広瀬すずさんはどのシーンを切り取ったとしても美しい絵になる方でしたので、美しいすずを見たいという人は観て損なし。動く写真集としては完璧です。
清原果耶さんも松岡茉優さんも、他の作品よりは劣るかといった感じでしたが良かったです。
役者さん達はみんな頑張っていて本当に良かったし、
今しか撮れないキラキラしたものがきちんと作品に残しておけた事はなにより。
誰も彼もがまだギリギリ大人になっていない感じが素敵。
國村隼さんの演技、というか演出については後ほど。
褒めボキャブラが尽きたところで、
ダメだったところいきます。
部分的には概ねいい映画だったのですが
出だしのつまずきのせいで全くストーリーが入ってきませんでした。
(ストーリー自体は漫画で既に知っているので問題なし)
出だしのつまずき、といってもこれは個人的な感想なのですが
その他気になった点を上げていくのは
ネタバレといえばネタバレなので、
このへんで少し改行を多めにしてから順番に箇条書きで書きとめておきたいと思います。
・新田真剣佑の歯がむやみに綺麗
(彼は役者としてのアティテュードからコーヒーを絶対に飲まない等、歯に対してストイックな美意識を持っているが、そのこと自体はいい。が、田舎でかるたに打ち込む端正な顔立ちの男子の歯があそこまで美しいとリアリティに欠ける。昭和の軍人や下忍・足軽の役なのに歯が白かったら嫌なのと同じだ。そこまでいかないまでも、平均的な田舎の男子の役であの歯の色は現実離れしている)
・冒頭のマスコミ、多すぎ
(藤井聡太フィーバーばり。嘘つけとしか思えない。あの数のカメラやテレコを前に、まともにインタビューに答えず歩き去るクイーン。そんな馬鹿な)
・競技中に私語を慎まない松田美由紀
(喋りすぎ。読手の声に耳をすましてなさい)
・ヒョロくんマジで脇役
(北央高校が今作ではいろいろと冴えない)
・國村隼さんが映るとへっぽこ演出
(わざとらしいリアクションをして、説明台詞を喋るというキャプテン翼の石崎やキン肉マンのロビンマスクのような役目を課せられているためクソ陳腐。黙って見て、唸って、喜ぶぐらいに抑えとけばいいのに)
・富士崎高校はあれでいいのか問題
・机君のいろいろな表情の台詞回し
・太一の登場
(そんな登場の仕方があるか)
・千早の母、姉 全く登場せず
・苦しい時に楽しかった時の事を思い出さない太一
・「鳥人間コンテスト」
(まんま使いNGならちょっと名称変えるぐらいでなんとかならなかったのか)
・解説の横のスノー丸
・ニコ動風画面の表現(そのまま文字が流れてくるだけってどうなのか)
・演者のアップばっかり。引きの画が無いから時々安物の映画を観ている感覚に陥る。
・甲高い千早の声(読手の声を聞く前に耳がちぎれると思う)
・千早のその後(好みじゃない。進路決めるぐらいので良かったのでは)
などなど、きりがない感じになってきましたが
とりあえずマイナスな感想は以上とさせていただきます。
雑なところが目立つだけで、
演者達を愛しく撮影していたんだろうとは察しますし、
断腸の思いで削ったエピソードや人物、描き足りない部分もたくさんあっただろうと思います。
ちはやふるの実写化、三部作の完結編として
これはこれでベストだったのだろうと
観終わった今は思ってます。
いい監督といいスタッフに恵まれた、愛に満ちた作品、のはずです。
だからこそ残念だった。
文句もケチもつけたくないけど、言わずにおれん、という事です。
黙っているのは優しさではないのだ。
さて、「ちはやふる 結び」
私と同じように劇場で鑑賞した皆様は、どうでしたでしょうか?
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あばれうまのりお
ちはやふる観終わってからのanone最終回はなかなか味わい深かった。須藤と面会する千早。